台湾北部で通りが最長の街である三峡古街は、山に囲まれ目前には海が広がっている。古街にある連続したアーチ形の「騎樓」という建物は、バロック様式の美しい建築であり、三峡古街は、完全な形で保存されている、台湾の中でも数少ない歴史的価値の高い伝統的な街並みだと言えるだろう。 三峡古街の建物は、民国元年からそのままずっと保存されてきた。家に刻まれている文字は苗字、名前、会社名や店名を示している。当時は商店に掲げていた額の枠に屋号や苗字を刻むことが多く、また現在の看板の出し方とも少し異なっている。家屋の左右両側にある山形の壁は「山牆」や「牌樓」と呼ばれ、多様な形状がある。山牆に彫られている絵画には様々な寓意が込められている。例えば花瓶(ファピン)は「平安(ピンアン)」の象徴で、無事、安全を願うという意味を表している。そして八卦は魔除けになるため、よく山牆に飾られる。建物の正面には主に赤いれんがであるが、近年では修繕の時に、仕上げ塗料も使用されている。内部の壁は「土角」というれんがを積み重ねて作られている。とがった屋根の多彩な模様、また2階の窓台に飾り付けられた多くの動物模様、中国風模様、外国風模様によって、更に古街の美しさを際立たせている。民権街に建てられた独特の特徴を持っている小さな壁は「女児牆」と言い、しっかり詰まっているという意味がある「実心」、透かし彫りの「縷空」や額縁を付けるなどの技法がある。


(1)古街再建設前


過去の古街はかつて三峡地区で最も栄えている街であったが、時が経つにつれて、次第に衰えてきた。また、この地区で改築することができないため、風雨に晒された家屋は危険建築となってしまい、地元の住民は相次いで引越し、古街もだんだん廃れていってしまった。

(2)古街の修繕工事

 
民国93年に政府の3億元の補助金により、古街の建物、街路の修繕が進めらる事になり、本来の古街の風景を保存するためサンドイッチ工法が採用された。


(3)古街の開幕式

 修繕工事が終わった民国96年に、三峡古街はよみがえった。台北県の周知事は昔の人力車の車夫という変装姿で古街のイメージキャラクターを務め、三峡古街の風景はこれで再現したということをアピールした。
(4)古街の現状

 古街の当時の外観が完全に保存されているほかに、多様多種なスタイルを持っている数百軒の古街の家屋も特徴となっている。地元の人々が古街の復興に熱心に取り組んでいるため、染物、伝統手工業などの産業が改めてここに寄り集まってきた。この特別に風情がある街の風景に惹かれ、休日を利用してわざわざ写真を撮りに来たり、観光したりする人々も増えている。  
       

 

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